国政選挙が近いかも知れないと言う事で(その2)

 戦前の選挙制度は都道府県を幾つかの選挙区に分ける中選挙区制が採られていました。
議員の定数が3人から5人と限られている為、地盤のある現職議員が有利になります。
一方、堀切の提案した大選挙区制は都道府県をそのまま一つの選挙区とするものです。
定数は従来の倍に近い10人前後。これは、現職の地盤が崩される事で新人に有利になりチャンスが生まれます。
さらに投票の形式にも工夫を凝らしました。連記投票という方法です。
従来は一人の候補者にしか投票出来なかったものが、複数の候補者に投票出来るというものです。この方法だと、様々な候補者に票が散らばり無名の新人にもチャンスが生まれます。
民主化を促進させるものと政府は期待しました。
 昭和20年12月、政府が出した選挙法改正案は国会で波紋を呼びます。
まず、槍玉に上がったのが婦人参政権でした。
「我が国は、従来婦人は家庭をつかさどる内助の功を称えられてきた。家族制度と婦人参政権との調和について、いかなる対策があるか」
 堀切は真っ向から反論します。
婦人参政権により家庭内の平和を乱す恐れは毛頭ないむしろ婦人の地位を高め、夫婦それぞれの立場を理解し合う、本当の意味の新道徳観が完成されるのではないか
改正案への反対意見は政治家の地盤切り崩しをねらった大選挙区連記制にも向けられました。
「異なった政党の候補者を連記することが出来ると、政党政治と甚だしき矛盾をきたす。
共産党の候補者と天皇制を絶対に支持している候補者を連記して差し支えないとは不合理ではないか」
堀切はこう切り返しました。
「政党の政策が選挙民に徹底するなら、そういうことは起こらない。政治的訓練・政治的判断が十分であれば、
思いつきで書くことも防ぎ得る」
 2週間の審議を経て改正案は成立にこぎ着けました。

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