がん治療最前線 (その2)

ピンポイントでがんを撃退! 
 進化する最新放射線治療

30分でがんが消滅!
 ラジオ波焼灼術の威力

がんと共存する治療法
 動脈塞栓術 緊迫の現場!

副作用ゼロのがん治療
 免疫細胞療法の全貌


筑波大学陽子線医学利用研究センター
 菅原信二 医師
「陽子線で治った状態になりまして、奇跡的ですね」

 巨大悪性腫瘍が消えた! “陽子線治療”の威力

筑波研究学園都市
 約300の研究機関が宇宙技術からITまであらゆる最先端技術を開発

筑波大学付属病院 同大学 人間総合科学研究科 榮武二 工学博士
「人類の敵をやっつける最終兵器の一つがこの中にあるんです」

 “陽子線”を加速する装置
水素の原子核である陽子。この陽子が加速されビーム状になったものが陽子線である。

<陽子線は60年前アメリカの物理学者ロバート・ラスバン・ウィルソン(1914~2000年)
によって、原子爆弾の研究にも用いられたこともある。>
<しかし現在は命を救う存在として脚光を浴びているのだ>

 直径7m、長さ40mの巨大装置は最新放射線治療機
陽子線を作り出し、それを腫瘍に当てることによって、がんを治療する。

 榮武二 工学博士 「X線は光と同じ性質を持っているので、人間の体を通過してしまいます」
人体に照射すると腫瘍をつき抜け、正常細胞に悪影響を与える。

「陽子線の場合は粒子ですので、がんに到達してそこで止まります」
腫瘍をつき抜けず止まり正常細胞への悪影響を最低限に抑える事が出来る。

 菅原信二 医師 は陽子線によってがん治療の新たな選択肢が生まれたと語る。
「通常は無理だと思われる肝臓がんでも、十分な治療効果が得られます」

年間、3万人の日本人の命を奪う肝臓がん。
<沈黙の臓器>と呼ばれる肝臓は多少の病変が生じても、症状が現れない。
その為に自覚症状が現れた時は既に進行し、手術不可能なケースも少なくない。

 患者 2005年1月 肝臓がん発見。手術をした11ヵ月後 再発。
絶望的な宣告を受けた。あと4ヶ月の余命。体力的にも手術は不可能。抗がん剤の効果も期待できない。

 しかし患者には陽子線という選択が残されていた。

がん病巣の型枠(CTやMRIで腫瘍を撮影し、その画像をコンピュータ処理し三次元データに変換。
その画像を元に特殊な工作機械で合成樹脂を加工し腫瘍の型が出来上がる)を照射口に装着する。
それにより、不必要な部分は当てないで、必要な部分には当てる事が可能になる。
 これは非常に難しい。

2006年1月 陽子線治療が開始された。
約10分間の陽子線照射が1ヶ月 計35回行われた。

 最先端の放射線治療で驚くべき効果が現れた。4cmの腫瘍が消失していたのだ!

菅原信二 医師 「余命4ヶ月という非常に進行した状態にもかかわらず、
陽子線で治った状態になりまして奇跡的ですよね」

 患者「異常ないんですよ、何ともないんです。びっくりしているんです」

筑波大学付属病院での成績
 5年局所制御率(照射したところが大きくなっていない確率) 86.8%
 5年生存率 53.5%

2009年2月現在。陽子線治療を行っている医療施設。

 南東北がん陽子線治療センター(福島)
 筑波大学陽子線医学利用研究センター(茨城)
 国立がんセンター東病院(千葉)
 静岡がんセンター(静岡)
 若狭湾エネルギー研究センター(福井)
 兵庫県立粒子線医療センター(兵庫)
 

陽子線治療の費用(筑波大学付属病院の場合)
  約250万円から (保険適用外 自己負担額)

肝臓がん以外肺がんの治療も
受けられる。

菅原信二 医師 「理論的には(がんの)完治が期待できると思います」
      「陽子線治療は、がんからの生還を助けてくれる将来性のある治療法だと考えています」

■ 放 送 日   2009年2月22日(日)14:00~15:30
■ 放 送 地 域  全国テレビ朝日系列網(24局ネット)

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