この国はどこへ行こうとしているのか 経済評論家・内橋克人さん

  毎日新聞 2009年3月16日(月) 夕刊 より

(正論かも・・・象徴的なところを抜粋しました)

・なぜ今、普通に働く勤労者が、かくも多数、いっせいに切り捨ての悲惨にさらされなければならないのか。
・「“多様な働き方の時代”などとうたいながら、実際に企てられたのは、企業の思いのままに超低コスト労働力を調達し、“多様な働かせ方”ができる労働市場を新たにつくることだった。戦後、営々と築き上げた労働基本権をご破算にする。プログラムを完成させたのが、製造業への派遣労働を解禁した小泉構造改革だった。私たちのウオーニング(警鐘)がいまになってようやく“可視化”される時代がきたということです」
 (正論かも・・・社会保障費削減が進められたのは、小泉氏が厚生大臣になった1988年からです。)

・規制緩和一辺倒論者、その先頭を走った学者らのうたい文句、「働き方の自由化」とは、その実、「働かせ方の自由化」であったことを人びとはいま、目の当たりにしている。トリックとレトリック(修辞)にはめられやすい日本人の弱点が、時の政権、そのもとに蝟集(いしゅう)した学者らによってあまりに巧みに突かれた、と内橋さんは残念がる。
・日本型多国籍企業という巨大資本を「グローバルズ」と呼び、国内市場、地方、地域社会に固着する中小・零細企業や商店街、地場産業、さらに農業などを指して「ローカルズ」と内橋さんは呼ぶ。両者間の格差が天文学的に拡大した。同時に、地方と中央都市、そして同じ労働を担うもののなかに仕組まれた格差も、空恐ろしいまでに拡大した。「肥(ふと)る企業・〓(や)せる家計」という、ゆがんだ、危険な国民経済の現実が姿を現した。
・不均衡経済のもろさ、不均衡国家のゆがみ、それらがもたらす悲劇は「自律的景気回復力」の衰退へ。つまり過剰な海外依存の結果、自分自身の力で景気を回復していく力がもはやほとんどない状態だ。そのさなかのアメリカ発世界経済危機の襲来だった。

 「日本人がこつこつとまじめに働けば働くほど、豊かになれない仕組みがグローバル化のなかでできあがった」という。

 URL・・・http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090316dde012040007000c.html

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